初心者のためのネット株入門

投資信託の投資対象の種類

投資対象

投資信託は新興国の経済成長やテクノロジーの進歩から、投資対象や手法も拡大しています。中にはAI(ロボット)が運用するなんていうものも出てきました。

投資対象によってリスク・リターンが異なるので、自分の運用目的(低リスクで安定運用目的か、高リスクで資産成長目的かなど)に叶うものを選びましょう。



投資対象の種類について

投資対象についてとそれらのリスク・リターンを十分に理解してから投資しましょう。投資の信託はしても損益はそれを選んだ自分に返ってきます。


国内株式

一番馴染みのある日本株式で運用している投資信託です。日経平均採用銘柄などの主力株、大型株、高配当株、小型成長株、割安株、業種別や企業グループ別、新興市場や未上場の店頭株をターゲットにしたものなど、歴史も古く種類も最も豊富です。

国内のものだと運用もしやすいので買付手数料、信託報酬も安めです。


海外株式

アメリカ、ユーロ圏、資源先進国などの国別、地球温暖化防止関連、ヘルスケア・バイオ関連、インターネット関連、インフラ関連、資源エネルギー関連、高配当関連などのテーマ別があります。


為替ヘッジ(為替変動リスクを回避すること)があるものと無いものがあり、為替ヘッジが無い場合には為替リスクが伴います(円高になると損をします)。


新興国株式

ブラジル、ロシア、インド、中国の「BRICs」、アジア、インドネシア、オセアニア、中東、アフリカなど、数も種類も増殖中です。新しいファンドが多いのと、新興国のリサーチの手間などから買付手数料、信託報酬ともに高い場合があります。

新興国なので為替レート変動やカントリーリスクが伴い、基本的にハイリスク・ハイリターンです。


国内債権

国内の公社債(国債と地方債や社債)、国債、物価連動国債が投資対象で、ファンドの数は少ないです。特徴としてはローリスク・ローリターン代表といえます。個人では購入が難しい分野ですが、投資信託を通して少額から投資可能になります。


海外債権

アメリカ・ユーロ圏のソブリン債、資源先進国の公社債、先進国のハイ・イールド債(信用格付けが低く、利回りが高い債権)などを投資対象としています。先進国のソブリン債などは安全性が高いですが、ハイ・イールド債の中にはジャンク債と言って高利回りだけど信用格付けの低い危険なものもあるので注意が必要です。

為替ヘッジ「あり」と「なし」のセットで販売している場合もあり、為替変動リスクを回避したい場合には「為替ヘッジありコース」を購入すると良いです。


新興国債権

BRICsをはじめとする新興国のエマージングソブリン債(経済成長が見込まれる新興国のソブリン債)、公社債、めずらしいものでは世界銀行債権などがあります。

ファンドの中には為替ヘッジありのものもあります。利回りが高く人気があるのですが、新興国株式と同様にカントリーリスクがあるので注意してください。


国内REIT

REITとは不動産を運用して得た利益を投資家に分配する、東証に上場している投資有価証券のこと。市場に上場している個別REIT自体も投資信託ですが、それらを組み入れて東証REIT指数に連動するのを目的とするインデックス型と、指数以上の運用成績を目指すアクティブ型があります。

基本的に収益分配型で高配当なのが特徴です。なので、値上がり益を狙うのではなく長期でリターンをもらい続けるという運用に向いています。


海外REIT

アメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、オランダ、ベルギー、ドイツ、イギリス、シンガポール、香港あたりのREITを組み入れています。国別の組み入れ比率はファンドごとに異なります。海外のREITは商業施設やリゾートホテルなど、景気敏感物件の組み入れが多いので注意が必要です。

基本的に分配型で高配当ですが、ハイリスク・ハイリターン代表でさらに為替ヘッジが無ければ為替リスクが伴います。


コモディティ

コモディティとは商品のこと。金、原油の商品先物、農産物指数連動型、または世界のエネルギー関連株、鉱山株、金鉱株、物価連動国債などが投資対象です。

金先物と原油先物はロング型(買い)、ショート型(売り)のファンドがセットになっていて、先物価格が上昇したらロング型で、先物価格が下落したらショート型で、それぞれ利益を得ることができます。


バランス

上記の投資対象をいくつかピックアップし、それぞれの投資割合を割り振ったファンドです。運用方針によって投資対象の組み合わせや投資割合が大きく異なり、ローリスク・ローリターンからハイリスク・ハイリターンまで幅広い運用になっています。


ヘッジファンド

ヘッジファンドの目的はいろんな投資手法・金融商品を、売り・買い組み合わせることで、どんな相場でも絶対収益を追求することにあります。なので運用のやり方、金融商品の組み合わせは実に様々で、中にはAI(ロボット)が運用するものもあります。

もちろん絶対収益を追求すると言っても必ずしも儲かるわけではないことに注意してください。運用の成否は完全にファンドの運用力によるものであるし、運用が複雑なものだと信託報酬が高い場合もあるので購入前によく調べましょう。




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