初心者のためのネット株入門

投資信託の運用の種類

運用

投資信託には投資対象がたくさんありますが、運用のしかたについてもいくつか種類があります。運用のしかたと投資対象を組み合わせることで投資信託ができているわけですが、その内容を理解して自分に合った投資信託を探しましょう。

まずは運用の種類について見てみましょう。



運用の種類について

運用の種類として「投資方針について」「資金募集の性質」「分配の有無」「売買の主体」について以下に説明します。


インデックスファンドとアクティブファンド

インデックスファンドとは、日経平均やTOPIXなどの指数に連動した運用成績を目指すように設定されたもので、アクティブファンドとは、それらの指数を上回る運用成績を目指すように銘柄を選定したり投資割合を設定したものです。

インデックスファンドは対象にする指数に連動するように運用すれば良く、ポートフォリオはおのずと決まってしまうので運用に手間がかからず、そのため信託報酬は安くなります。

それに比べてアクティブファンドは運用の手腕が問われるため、独自の運用をするために信託報酬も高くなります。しかしアクティブファンドだからと言って市場平均の指数よりも高い運用成績を出せるとは限りません。長期で見たら信託手数料がかかる分インデックスファンドよりもパフォーマンスが悪いということもあります。


追加型(オープン型)と単位型(ユニット型)

投資信託の名称に、~オープンと名づけられていることが多いですが、これは追加型(オープン型)という形式をとっている投資信託だということを表しています。追加型とは、投資信託購入の募集期間も上限金額も無く、自由に基準価格で購入することができるという形式です。

それに対して単位型(ユニット型)とは、投資信託購入の募集期間と上限金額が設定されていて、募集期間が終了するか、募集期間内でも上限金額に達すると販売を終了してしまう形式です。


分配型と無分配型

投資信託には決まった期間に一回(毎月、隔月、3ヶ月、6ヶ月、1年)決まった日に一回決算を行い、分配金を支払うタイプと、分配金が少ない、または全く無いタイプがあります。

毎月分配型では毎月決まった日に分配金が証券口座などに支払われるため人気となっていますが、分配金を支払う分は投資している分から引き揚げないといけないため、複利効果(利益を再投資して得る利益)が得られない弱点があります。また、分配金には税金がかかるため効率は悪くなります。

分配金が少ない、または全く無いタイプだと利益は自動的に再投資されるため複利効果が得られるのと、利益確定をしない限りは税金がかからないという2つの大きなメリットがあります。

分配金の頻度が多くなるとそれだけ手間がかかるため信託報酬も高くなるので、毎月分配型のように極端に分配を行うものは効率が悪いということを理解しておかなければなりません。


ブル型ファンドとベア型ファンド

上昇・強気相場はブル(雄牛)相場、下降・弱気相場はベア(熊)相場と呼ばれています。なので上昇相場で利益が出るファンドがブル型ファンド、逆に下降相場で利益が出るファンドはベア型ファンドと言います。

ブルマーケットとベアマーケット

投資は基本的に上昇すれば利益になりますが、ベアファンドを購入することで下降相場でも利益を出すことが可能になります。しかし経済は基本的に成長し続けるものなので、ベアファンドは大きな下落で稼ぐための投機か、大きな下落に備えるための保険のような使い方をするのが良いでしょう。

さらにブル・ベアファンドでは株価指数先物を利用して、レバレッジ2~3倍程度で売買するようなハイリスク・ハイリターンな商品もあります。レバレッジをかけた商品は長期投資向きではないので注意しましょう。




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