初心者のためのネット株入門

単元未満株取引

単元未満株

証券取引所で株を売買するには100株単位という制約がありますが、証券会社によっては1株単位で売買できる「単元未満株取引」というサービスがあります。この単元未満株取引は「S株」とか「まめ株」とか「ミニ株」などの商品名で売り出されています。これを利用することにより少ない資金では買えない銘柄が買えたり、リスクを減らすための分散投資をすることができます。

そのようなメリットのある単元未満株取引ですが、手数料が割高だったり、売買できるタイミングが限られてしまうなどのデメリットもあるので、内容をよく理解して利用しましょう。



単元未満株取引とは?

通常株を売買する時には100株単位という最小単元が決められていて、その倍数でしか売買ができませんでしたが、証券会社が間に入って注文を取りまとめたりすることで個人投資家が単元未満でも株を持つことが可能になりました。過去には単元の10分の1単位までだったり、最低手数料(どんなに小額の取引でも最低110円かかるなど)があったり、使い勝手の悪さと手数料の割高感がありましたが、現在では1株から買えて最低手数料も無い証券会社も出てきて、全体的に手数料自体も安くなりました。

単元未満株取引をする際には申し込みなどは必要ありません。サービスを取扱っている証券会社に口座があれば利用できます。

単元未満株でも持っている株数に応じて配当を受け取ることができます。しかし、単元未満では株主としての議決権はありません。株主優待についても各企業によって取り扱いが異なるため、ホームページで調べたり問い合わせをしてみたりしてください。単元未満でも株主優待がもらえる銘柄もたまにあります。


単元未満株取引の普通の売買と違う点

取扱う証券会社によって異なりますが、通常の取引と違って売買の自由度は下がります。まず、注文方法が成行注文しか取扱っていません。そして売買のタイミングも前場と後場の寄りだけといったように決められています。以下はSBI証券での売買タイミングの例です。

単元未満株取引注文の時間帯

証券取引所が東証の場合、10:30~21:30の注文で翌営業日の前場寄り注文となり、21:30~翌10:30までの注文で当日の後場寄り注文となります。また、証券取引所が名証・福証・札証の場合は売却しかできませんので注意してください。


手数料も証券会社によっていろいろ取り決めがあるので、自分の投資スタイルに合った証券会社を選びましょう。


単元未満株取引取扱い証券会社の例

SBI証券(S株)
手数料 約定代金の0.55%(税込) 最低手数料:55円(税込)
取引回数 1日2回、前場寄りと後場寄り
備考 1株から売買が可能
マネックス証券(ワン株)
手数料 約定代金の0.5%(税抜) 最低手数料:48円(税抜)
取引回数 1日1回、後場寄り
備考 1株から売買が可能
岡三オンライン証券
手数料 ~2万円 220円(税込)
~3万円 330円(税込)
~10万円 660円(税込)
以降10万円増加毎に630円(税込)ずつ増加
取引回数 1日2回、前場寄りと後場寄り
備考 1株から売買が可能



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