「板」と株価の変動
売買の注文を出す際に必ず「板」というものを目にすると思います。板とは現在出ている売買注文をまとめた表のことで、左の画像は証券会社のホームページ上から見た場合の実際のもので、証券会社や投資ツールなどで表示のデザインなどは違いますが、基本的には一緒です。また、現在出ている売買注文の株価のことを「気配値」と言い、表の中央の列になります。
この表を見ると、「株価とはいったいどこを指すのか」とか「注文を出すとどうなるのか」はたまた「株価の変動とはどういうふうに起こるのか」など疑問に思うことも多いと思うので、この章ではこの「板」について解説していきます。
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現在の株価は?また注文を出すとどうなるの?
現在の株価はいくらなの?
| 売気配株数 | 気配値 | 買気配株数 |
| 500 | 204 | |
| 300 | 203 | |
| 1100 | 202 | |
| 400 | 201 | |
| 600 | 200 | |
| 199 | 500 | |
| 198 | 1200 | |
| 197 | 300 | |
| 196 | 600 | |
| 195 | 2400 |
現在の板が左表のようになっているとします。このときの株価はいくらでしょうか?正解は200円、または199円になります。売りが出ている最低額が200円なので、成行で買い、または200円で指値買いをすると買えることができ、約定すると現在の株価は200円になります。また、買いが出ている最高額が199円なので、成行で売り、または199円で指値売りをすると売ることができ、約定すると現在の株価は199円になります。このように株価とは最近に約定した価格といえます。
199円で指値注文を出したらどうなるの?
| 売気配株数 | 気配値 | 買気配株数 |
| 500 | 204 | |
| 300 | 203 | |
| 1100 | 202 | |
| 400 | 201 | |
| 600 | 200 | |
| 199 | 600 | |
| 198 | 1200 | |
| 197 | 300 | |
| 196 | 600 | |
| 195 | 2400 |
では、今度は買い注文を100株出してみましょう。成行買いだともちろん即座に200円で買えます。しかし「200円はちょっと高いな〜」と思って199円で指値買い注文を出すと、すでに199円には500株の買い注文があるのでその後ろに並ぶ形になり、だれかが売ってくれるまで待つことになります。そして199円に100株の買い注文が追加されたため、199円の買気配株数は600株になります。
どうしても1000株ほしいので成行買いをだしたら?
| 売気配株数 | 気配値 | 買気配株数 |
| 1500 | 206 | |
| 900 | 205 | |
| 500 | 204 | |
| 300 | 203 | |
| 1100 | 202 | |
| 199 | 500 | |
| 198 | 1200 | |
| 197 | 300 | |
| 196 | 600 | |
| 195 | 2400 |
今度は買い注文を成行で1000株出してみましょう。その場合は売りが出ている注文の安い順に約定していき、200円の600株、201円の400株が買えることになります。そしてその結果が左の表になります。
最近の約定価格が201円なので株価があがりました!しかも200円と201円の売りが無いので、買いたいと思ったら202円でしか買えないことになります。そして202円が買われると株価が202円とまたあがります。このようにして買いが進むと株価が上がっていくわけです。
| 売気配株数 | 気配値 | 買気配株数 |
| 1500 | 206 | |
| 900 | 205 | |
| 500 | 204 | |
| 300 | 203 | |
| 1100 | 202 | |
| 201 | 100 | |
| 200 | 200 | |
| 199 | 500 | |
| 198 | 1200 | |
| 197 | 300 |
以上のような状態になると、売る方も「199円で売るのはもったいない」と考え、買う方も「202円は高い」と考えるため、しばらくすると売れて無くなってしまった気配値に買い注文が出る、または注文が移動したりして左表のようになります。
200円で1000株ほしいので指値買いをだしたら?
| 売気配株数 | 気配値 | 買気配株数 |
| 500 | 204 | |
| 300 | 203 | |
| 1100 | 202 | |
| 400 | 201 | |
| 200 | 400 | |
| 199 | 500 | |
| 198 | 1200 | |
| 197 | 300 | |
| 196 | 600 | |
| 195 | 2400 |
今度は買い注文を200円の指値で1000株出してみましょう。売りが200円で600株出ているため、600株はすぐに約定します。しかし400株の注文が残ってしまいました。残った400株の注文は200円の指値買いとして残るので結果は左表のようになり、誰かが売ってくれるまで待つことになります。
注文は1円刻みでだせるの?
板の説明では気配値は199円、200円、201円…と1円刻みで売買注文が出ていましたが、必ずしも注文は1円刻みとは限りません。何円刻みで注文ができるかというのは1株あたりの買い注文と売り注文の値段(呼び値という)によって決まっています。何円刻みで注文できるかという「呼び値の刻み」の一覧は以下を参照してください。
1日の株価の変動には制限がある
一度はどこかで「ストップ高」または「ストップ安」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは株価の1日の変動額が決まっているから起こる現象です。もし株価の変動額に制限が無い場合、買いが殺到して物凄く高騰したり、売りが殺到してあっという間にボロ株になってしまったりするため、1日の株価の変動額に制限を設けて次の日まで頭を冷やそうというものです。1日の株価の変動額は前日の終値によってあらかじめ決められています。一覧は以下を参照してください。

