初心者のためのネット株入門

証券口座の開設手続き

口座開設

口座を開設したい証券会社は決まったでしょうか?ネット証券では口座管理料などがかからないため、気になる証券会社にはとりあえず口座を作っておくのも良いでしょう。

以下に口座開設までの流れと、口座開設に必要なものや事柄についてまとめました。



口座開設をする前に

証券口座を開設するには条件があり、満たしていないと口座開設の審査を通ることはできません。条件を満たしているかどうか確認しましょう。

口座開設に必要な条件は?

例として以下にGMOクリック証券における口座開設申込受付基準をあげます。

口座開設申込受付基準

ざっくりまとめると米国籍を持っていない日本国内の居住者であり、インターネットの利用環境が整っていてメールアドレスがあり、個人情報を正確に提供できて証券会社の定めるルールに同意できる人ですね。証券会社にお勤めの人はインサイダー情報を持っている可能性が高いので証券口座は作れません。もちろん反社会的勢力の方も証券口座は作れません。

20歳未満の方は証券口座を作れませんが、親権者が未成年者の財産を管理することを目的として、親権者が代わりに口座開設をして取引をすることができます。未成年口座の開設には親権者が自身の口座にログインしてから申し込むなど、一般とは違ったプロセスになります。

インサイダー
上場会社に勤めている人や役員、大株主などで株価の変動を及ぼす可能性のある情報を開示前に知ることができる立場の人。開示前に知った情報で株の売買をして、開示後の株価の変動で儲けるような取引をインサイダー取引と言います。厳しく罰せられる違法行為なので絶対にしないようにしましょう。


お得に口座を開設しよう

証券口座を開設する時に新規開設キャンペーンを利用すると何かしらの特典があるのでお得です。また、家族・友人紹介プログラムを利用すれば現金がもらえたりもします。紹介する側も紹介される側もお得なので、身近に証券口座を持っている人がいたら紹介プログラムを利用して口座開設をしましょう。

他にもポイントサイトでやっているキャンペーンを利用して口座を開設すればポイントがもらえるので、お得なキャンペーンを探してみましょう。証券口座を作るついでにネット銀行口座も一緒につくればさらにポイントがもらえます。以下はポイントサイトの例です。
ちょびりっち
PointTown


口座開設までの流れ

口座開設までの手続きは証券会社によって順番は異なるものの内容はだいたい同じです。提出書類も必要になってくるので何が必要なのかについて見ていきましょう。


口座開設申込・基本情報の入力

まずは証券会社のサイト上から口座開設の申し込みをします。基本情報の入力が求められるので、名前、生年月日、性別、住所、電話番号、Eメールアドレスを入力します。Eメールアドレスは家族だとしても他の口座と同じメールアドレスでは審査が通らないので注意してください。携帯メールアドレスについては任意です。

国籍情報を入力します。日本国内に居住で米国籍を持っていなくて、外国の重要な公人またはその親族ではない必要があります。

職業を入力します。インサイダー情報にも関わってくるので正確に入力してください。無職でも口座は開設できます。

世帯主情報を入力します。自分が世帯主でない場合は世帯主の名前や職業を入力する必要があります。

インサイダー情報を登録します。本人や世帯主が上場会社に勤務している、上場会社の役員、10%相当の議決権を持った大株主などは登録が必要です。

証券口座と連携したネット銀行口座の申し込みがある場合がありますが、必須ではないので必要だと思ったら申し込んでください。後ほど申し込むこともできます。また、証券会社によってはFX口座なども同時に開設できることもあります。

FX
Foreign Exchangeの略で、日本語だと「外国為替証拠金取引」といいます。個人では最大で入金した金額の25倍の外貨を売買することができるハイリスク・ハイリターンな取引ができるのが特徴です。


特定口座の開設

特定口座を開設するかどうかを選択します。選択肢には3種類あります。

特定口座(源泉徴収あり)を開設する

株の売買で利益が出ても自動的に税金を徴収してくれるので確定申告の必要がありません。しかし、損失が発生した場合は確定申告をすることによって損失分を最大3年間繰越すことができ、繰り越した年の利益にかかる税金を控除することができます。証券口座が複数あって損益を相殺したい場合にも確定申告をします。

特定口座(源泉徴収なし)を開設する

確定申告を行う必要がありますが、証券会社が「特定口座年間取引報告書」を作成してくれるので、簡易に確定申告を行うことができます。

特定口座を開設しない

作成される口座は「一般口座」だけとなり、確定申告を行う必要があります。自分で一年の取引の損益が計算できるものを用意しなければならないので、とても手間がかかります。

以上をまとめると特定口座を開設しないメリットはないので、口座を作る時には必ず特定口座を開設しましょう。源泉徴収あり・なしのどちらかについては個人の納税状況に応じて決めてください。確定申告をしなくていい会社員などは源泉徴収ありの方が楽です。


投資に関する質問・規約

投資に関しての質問に回答します。投資の目的、投資資金の性格、主な収入源、年収、金融資産、投資可能額、投資の経験などを問われます。投資資金が借入金や使途確定金だったりするとスムーズに口座開設できないことがありますので、余裕資金で投資するようにしましょう。また、信用口座も作りたい場合には投資の目的、金融資産、投資の経験が重要になってきます。

あとは規定・規約の書類があるので目を通して同意したり、証券会社からの約束事に対して同意してください。


必要書類の提出

本人確認書類とマイナンバーを提出する必要があります。本人確認書類は運転免許証やパスポートなど、顔写真があるものの方が後の手続きが短縮できます。また、個人番号カードなら顔写真があってマイナンバーも分かるので、個人番号カードだけで済みます。書類は表裏の両面を用意しておいた方がよいです。

どの方法で提出するかの選択があるので、WEBアップロードで行うか、郵送で行うかを選びます。WEBアップロードの方が早く口座を開設できます。

WEBアップロードの場合

本人確認書類とマイナンバーが確認できるカードを画像データにしたものが今すぐ必要になります。一般的に画像データの形式はjpgかpng、150dpi以上の解像度でスキャンしたものを用意してください。スキャンできない場合は1024×768ピクセル以上で撮影したものを用意してください。画像が不鮮明な場合は再提出を求められるので、内容が確認できる鮮明なものを用意しましょう。

郵送の場合

本人確認書類とマイナンバーが確認できるカードをコピーした書類が必要になります。書類提出用の封筒が届き、中に入っている返信用封筒に入れて返送するので、その時までに用意すれば大丈夫です。



口座開設完了通知が届く

口座開設申込が終わると口座開設の審査に入り、審査が通れば口座開設完了通知の書類が届きます。書類にはログインするためのID、パスワードなどが書かれているので口座にログインして初期設定をします。初期設定後、口座に入金すれば取引が可能になります。ID、パスワードなどはそのままでも利用できる場合がありますが、セキュリティ上定期的に変えるようにしてください。




inserted by FC2 system