初心者のためのネット株入門

手数料を調べよう

入金

ネット証券においてかかる手数料には株を売買する際にかかる売買委託手数料と、入出金の際にかかる入出金手数料があります。店舗を持つような一般の証券会社だと口座管理料が必要になる場合がありますが、ネット証券では口座管理料は無料です。つまりネット証券口座を開設するだけならお金はかからないので(手間はかかりますが)気になるネット証券には口座を開設しておくのが良いでしょう。

この章では売買委託手数料と入出金手数料について説明します。売買委託手数料は証券会社によって特色があるので必ず確認するようにしましょう。



売買委託手数料

株を売買する時にかかる手数料のことです。買う時にも売る時にも手数料がかかるため、必ず往復で考えておくようにしましょう。この売買委託手数料は証券会社によって設定が異なり、自分の投資スタイルでお得になる証券会社を選ぶことが重要です。例えばデイトレードのように一日に何回も売買する場合なら「一日の約定代金の合計額での手数料」や「一日、一ヶ月定額制の手数料」を選んだり、一回あたりの売買が巨額なら「一回売買あたり定額の手数料」を選んだりすると手数料の節約になります。

約定(やくじょう)
約定とは、株式などの有価証券の売買が成立することをいいます。株を売買するのにかかった金額が約定代金になります。


手数料無料を利用しよう

証券会社によっては特定の売買プランによって手数料が無料になるケースが多いので、お得に利用しましょう。

SBI証券 https://www.sbisec.co.jp/

一日の約定代金の合計額で手数料が決まる「アクティブプラン」では、現物取引、制度信用取引、一般信用取引それぞれで50万円まで手数料が無料。

それぞれ手数料無料

現物取引(げんぶつとりひき)
証券口座に入金した自分のお金で取引すること。自分のお金で株を買うことを「現物買」、買った株を「現物株」といい、現物株を売ることを「現物売」といいます。

信用取引(しんようとりひき)
証券口座に入金した自分のお金を証拠金としたり、さらに保有する現物株を担保にして、お金を借りて株を買う、または株を借りて売る取引です。実際の資金より大きな取引ができるのが特徴です。

制度信用取引と一般信用取引
制度信用取引とは期間が最長6ヶ月、金利や貸株料がいくらなど、証券取引所の規則によって決まった取引です。それに対して一般信用取引とは、証券会社ごとに定めた規則によっているので、期間が無期限だったり、制度信用取引には無いメリットがあります。その分金利なども高くなります。


岡三オンライン証券 http://www.okasan-online.co.jp/

一日の約定代金の合計額で手数料が決まる「定額プラン」では、現物取引、信用取引それぞれで50万円まで手数料が無料。

現物取引と信用取引それぞれで手数料無料

楽天証券 http://www.rakuten-sec.co.jp/

一日の約定代金の合計額で手数料が決まる「いちにち定額コース」では、現物取引と信用取引を合算して50万円まで手数料無料。


松井証券 http://www.matsui.co.jp/

現物取引と信用取引を合算して50万円まで手数料無料。また、同日以内に決済する信用取引についての取引手数料は全て無料。

合算して手数料無料

カブドットコム証券 http://kabu.com/

信用取引の取引手数料は全て無料。また、フリーETFというサービスがあり、当社が指定したETFについては売買手数料が無料になります。
対象となるETF銘柄一覧はこちら


ETF(イーティーエフ)
投資をプロに運用してもらう投資信託という商品がありますが、ETFとは証券取引所に上場している投資信託のことになります。上場しているので株と同じように売買ができます。



入出金手数料

株を売買するためにはまず、ネット証券の自分の口座に入金をしなければなりません。また、証券口座から出金するには指定した銀行へ振込んでもらうなどしなければなりません。その時にかかるのが入出金手数料です。入出金の方法とそれにかかる手数料をまとめてみました。


入金方法と手数料

入金をすることで買付余力(株を売買できる金額)に反映されます。入金の方法によっては手数料がかかったりかからなかったり、買付余力の反映が早かったり遅かったりするので口座を開いているネット証券のサイトなどで必ず確認するようにしましょう。


方法① 証券会社と連携したネット銀行に入金する

ネット証券はネット銀行と連携している場合があるので、連携しているネット銀行に口座を作ると便利です。証券口座と連携の手続きをしてキャッシュカードを使ってコンビニATM等から入金すれば、証券口座と銀行口座の間において手数料無料で即時に資金を行き来できます。連携しているネット銀行がある場合は一緒に口座を作っておくことをおすすめします。

連携しているネット証券とネット銀行の例
SBI証券 住信SBIネット銀行
楽天証券 楽天銀行
GMOクリック証券 GMOあおぞらネット銀行


方法② 即時入金サービスを利用する

インターネットバンキングを利用して入金する方法で、口座に即時反映されます。ただ、口座を開設している証券会社の提携銀行からしかできないので、お持ちのインターネットバンキング口座が提携していないと利用できません。提携銀行だとしても手数料が無料だったり有料だったりするので、よく調べてから利用しましょう。証券口座に手数料無料で即時入金できる銀行口座も作っておくと便利です。

即時入金サービス

例としてGMOクリック証券では以上の提携銀行から全て無料で即時入金サービスを利用できます(2020年2月時点)。証券会社ごとに異なるので必ず確認しましょう。


方法③ 銀行振込を利用する

証券会社から指定された振込用口座に銀行から振込む方法です。利用開始のための手続きは必要無く、どこの銀行からでも振込むことができます。ただし振込み手数料がかかり、口座への反映も数時間かかるのが普通です。ネットバンキングが嫌いとか、トラブルなどでネットを利用して振り込めないけど緊急なのでやむを得ないとかの特別な理由が無い限りはメリットがありません。


方法④ ATMカード入金を利用する

セブン銀行及びゆうちょ銀行のATMから証券会社のATMカードを使って入金します。手数料はセブン銀行は時間帯によって(7:00 ~ 19:00)は無料ですが、ゆうちょ銀行では完全に有料になります。買付余力に即時反映されますが、利用するにはATMカードの申し込みが必要になります。しかし、方法①や方法②がメインの方法になったため、ATMカードがある証券会社がなくなってきています。

他にも方法がありますが、やはり方法①か方法②のどちらかが早くて便利です。


出金方法と手数料

方法① 証券会社と連携したネット銀行に出金する

証券口座と連携しているネット銀行なら出金も手数料無料で即時に何度でもできるので便利です。

方法② 指定の銀行口座へ出金依頼をする

証券会社のサイト上から、もしくは電話にて事前に登録している銀行口座へ出金の依頼をします。この出金手数料は無料の場合が多いようですが、必ず確認しましょう。振込されるのも翌銀行営業日以降になります。


方法③ ATMカードで出金をする

証券会社が発行しているATMカードでも、セブン銀行及びゆうちょ銀行のATMから出金できます。一日の出金限度額は証券会社のサイト上で設定ができます。手数料はセブン銀行は時間帯によって(7:00 ~ 19:00)は無料ですが、ゆうちょ銀行では完全に有料になります。もちろんATMカードが利用できる証券会社でないとできません。


出金は連携したネット銀行口座があれば①、ATMカードがあれば③が利用できますが、それらが無ければ②の方法になります。




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